実践者が語る、食と暮らし1

My Macrobiotic Life

Students’ diaries from cooking school LIMA

クッキングスクール リマ 受講生ノート

【第1回】大澤日奈子さん

Profile

大澤日奈子/2年半の会社勤めの後、辞職。現在は自然食品店で働きながら、畑仕事や料理を頑張っています。

畑の野菜を使った食事/玄米ご飯、大根と大根葉とふのりのみそ汁、ごぼうと人参のきんぴら、かぶと春菊の和え物、手作り納豆、母手作りの梅干し、ぬかづけ、干し柿。
冬の畑の収穫物/ごぼう、かぶ、大根、人参、しろ菜、春菊。

学ぶこと

手を動かして、

―「ベーシックⅠ」を受講して

ベーシックⅠはオンラインで受講しましたが、授業では料理の様子を画面に映すとともに、食材の色や香り、音の変化などをその都度言葉で伝えていただいたのでイメージしやすく、またすぐに質問もできたため、その場にいるような感覚で参加できました。圧力鍋で時間をかけて炊いた玄米や、具材を炒めてから作る味噌汁は、体の芯から温まり、力が湧いてくるようなおいしさで、毎週おいしい料理が作れることにわくわくしながら参加しました。

授業では、食材を一物全体で使い陰陽調和のとれた料理を作るための、野菜の洗い方や切り方、鍋に具材を入れる順番など、マクロビオティックの料理の基本を、なぜそうするのかを含めて教えていただけたので、レシピを見るだけではわからないことがたくさん学べ、とても納得できました。

私がマクロビオティックに本格的に取り組み始めたのは、受講の1年ほど前でした。就職後に体調を崩してしまい食事で改善しようと思ったのですが、薬膳や現代栄養学との考え方の違いに悩み、体が冷えていると思い陰性の食べ物に目くじらを立てたりして、食事について考えることに嫌気がさすことがありました。

しかしレッスンを通し、細かいことにとらわれるのではなく、今の自分に向き合い必要な食事を自分で考え、感謝して味わっていただくことが大切だと、当たり前のことに気づかされました。一物全体や身土不二を大切にし、授業で先生がされていたように、丁寧にじっくり時間をかけて五感で感じながら料理をしていると幸せな気持ちになり、料理も食事もとても楽しい時間になりました。

ベーシックⅠを受講したことで、マクロビオティックの料理方法の基本だけでなく、料理を作り食事をする上で大切な考え方や心構えなど、様々なことを学ぶことができました。毎日当たり前に食べている食事について改めて考え直す機会となり、受講して本当に良かったと思っています。

クッキングスクールリマでは受講生を随時募集中!
詳しくはHP(https://lima-cooking.com)をご参照ください。

My Macrobiotic Life

Practitioners talk about food and lifestyle

実践者が語る、食と暮らし

心と体を、癒すために

Vol.1 自然食品店「macrobikitchen famille」主宰 橘 幸子 さん

Vol.1
自然食品店「macrobikitchen famille」主宰
橘 幸子 さん

玄米の美味しさに感動!

看護師として病院に勤めていた経験から「食事は大切だ」と考えていたので、食材などは気を付けて選んでいました。 栄養学を学ぶ中で取り入れていたのは、肉や魚、卵や牛乳、野菜、果物はバランスよく、炭水化物は控え目にというものでした。

私なりに食生活には気を使っていましたが、生活環境の変化やもともとストレスを溜め込んでしまう性格から体調不良に悩まされていました。 元気になりたい。もっと楽しく生きたいと思い、どうしたら健康になれるのだろう……と考えていた時、クッキングスクールリマに出会いました。

マクロビオティックって何? 玄米と野菜ばかりで肉や魚は食べないの? 美味しいの? という疑問を持ちながら体験レッスンに参加させていただき、初めて玄米を食べました。その時「玄米ってこんなに美味しいの!」と、とても感動したことを今でも良く覚えています。 教室に通いたいとすぐに思いました。

ただ、私は群馬県に住んでおり、週に1度東京まで通うには、朝自宅を出て1日がかり。最初は不安もありましたが、ありがたいことに、家族がすんなりマクロビオティックのお料理を受け入れてくれたので、我が家の食事メニューが少しずつ変わっていきました。

教室でつくったお料理

リマに通い始めると、心身に変化が起きました。体重が減り、身体が軽くなり、それまで季節ごとに風邪をひいて1ヵ月近く治らなかったのですが、ほとんど風邪も引かなくなりました。

また、食事や生活が変わっていく中で、ネガティブになりがちだった私が、「とりあえずやってみよう。ダメならその時考えよう」と一歩踏み出せるようになり、結果、「何でも楽しもう。どうせやるなら楽しんでやろう! 落ち込むことやイライラする時もあるけれど、そんな自分もアリだよね〜」とお気楽な性格になったように思います。

毎日の食事も楽しんで、玄米ばかりではなく、分搗き米や色々雑穀を入れたり、いただきものの白米も美味しくいただきます。

また、市が運営する畑を借りて、家庭菜園も楽しんでいます。 家族が動物性のものを食べたいと言ったときは、普段のメニューに加え、家族の好きな料理も食卓にのせています。外食では、なるべく身体に負担のかからないものを選びますが、基本何でもいただきます。時々羽目を外してしまいますが、家の食事も外食も食事の時間を大切に、ホッとできる時間にしたいと思っています。

「macrobikichen famille」では自然食品のスイーツやパンを販売するほか料理教室などを開催中

料理教室を開催

 こうした経験から、マクロビオティックの素晴らしさを是非皆さんにお伝えしたく、マスターコース(現・アドバンスⅡ)修了と同時に「美味しく、楽しく、心身ともに健康に!」を目指すマクロビオティック料理教室を始めました。

マクロビオティックの3つの大切なこと「身土不二」「一物全体」「陰陽調和」を軸に、レシピ通りではなく、生徒さんが美味しいと感じる調理法や味付けを考えながら、丁寧に調理しています。

同じメニューでも毎回出来上がりが違います。その方に合うお料理に仕上がります。 生徒さんの「美味しい!」の一言が何より嬉しいです。レッスンは私にとっても毎回たくさんのことを学ぶ時間になっています。

ハッピーの輪

現在、マクロビオティック料理教室の他に、白砂糖や動物性食材を使用しない身体にやさしいスイーツとパンのレッスンや販売も行っています。

また、心理カウンセラーとして子育て支援にも携わっており、乳児健診時の子育て相談ではたくさんの親御さんのお話を伺う機会をいただいています。今のお母さんたちは周りに相談できる人が少なく、頼りはSNSということも多いとか。

その中で私が力を入れているのが、「子育てママのマクロビオティック料理教室」。

頑張っているお母さんたちに元気になってもらうための教室です。ほかにもイベントや、小さなカフェも開いているので、お近くの方は是非遊びにいらして下さい。

お母さんが心身ともに健康になり、食卓に明るい笑顔が増え、ハッピーの輪が広がることを願い、私自身も日々の生活を楽しみながら、生徒さんとともに学び成長していきたいと思っています。

Profile

橘 幸子 さん

クッキングスクール リマ
インストラクター養成講座修了

たちばなさちこ/群馬県太田市在住。自宅での販売・料理教室等の活動を経て、2022年5月に、自然食品店「macrobikitchen famille」をオープン。自然食品の他、穀物と野菜のお弁当、プラントベーススイーツ&パンの販売、マクロビオティック料理教室、プラントベーススイーツ&パン教室を行う。また、心理カウンセラーとして子育て支援にも携わる。資格:米粉マイスター、米粉スイーツマイスター、ビューティーフードスイーツプロ、野菜ソムリエ、食生活指導士、心理カウンセラー、子育てハッピーアドバイザー。

Instagram @macrobikitchen_famille