実践者が語る、食と暮らし7
My Macrobiotic Life
Students’ diaries from cooking school LIMA
クッキングスクール リマ 受講生ノート
【第7回】折舘 歩さん
Profile
折舘歩/銀座と自由が丘で美容師として活動。 クッキングスクールリマベーシックⅠ・Ⅱ修了。アドバンスⅠ受講中。
を始めて
マクロビオティック
一年前までの私
1年前までの私は、マクロビオティックに対して、敷居が高いというイメージを持っていました。
どんなことでもそうかもしれませんが、人は知らないことになると自分の経験や意識の枠組みのなかで判断し、どちらかといえばネガティブな方向に持っていくのではないでしょうか?
「自宅の調味料を変えたい」と思ったことをきっかけにオーサワジャパンを初めて訪れ、店頭にあったチラシからクッキングスクール リマのことを知りました。そんな引き寄せの出会いから、早9ヶ月。敷居が高いと感じていたマクロビオティックの考えは、シンプルで腑に落ちやすく、食を通じて心と身体が喜ぶ生活になりました。意識、ものごとの見方や向き合い方にも変化を感じ、日々感謝しかありません。
マクロビオティックを始めてからの身体の変化としては、欲望に負けてラーメンを外で食べたときのこと。おいしかったのですが、翌日には脚に赤い斑点が……。身体が、刺激に対して反応を起こしたのだと思います。一緒にクッキングスクールのクラスを受けているメンバーは、かなり早い段階で身体の変化があり、その内省している姿を見ていたので、「私にもようやく来たか!」と斑点を喜んで報告していた記憶があります。
今となっては、自宅で食べる玄米と味噌汁ともう1品が、シンプルだけど、最高に身体が喜ぶご馳走だということがわかりました。食べたもので身体が作られていくので、5年後10年後の自分が元気であることに自信があります。
料理のほうはまだまだ。反省と改善の連続なのですが、優しい講師と最高の仲間達のお陰で楽しさしかありません。興味を持ち、知り、考え、理解し、仲間と分かち合うことは、私の人生を変えた出来事のひとつです。
知識と経験を増やし、ひとりでも多くの方に、自分や大切な方達の健康について食を通じて向き合うきっかけを伝えられる人になりたいです。
クッキングスクールリマでは受講生を随時募集中!
詳しくはHP(https://lima-cooking.com)をご参照ください。
My Macrobiotic Life
Practitioners talk about food and lifestyle
実践者が語る、食と暮らし
忙しい人にこそおすすめ!玄米の力で元氣な毎日を!
Vol.7 クッキングスクールリマ認定インストラクター 田中 瑞華 さん
玄米でカンタンパーフェクト
子どもとの食事も、
現在、地域おこし協力隊として活動していて、子どもを連れての2拠点生活です。
自分でいうのもなんですが、この2拠点生活はタフでないと成り立ちません。今年で3年目になりますが、親子共々大した不調もなく元氣に過ごせているのは、やっぱり玄米のお蔭だと感じています。マクロビオティックを始めてからは、玄米と味噌汁、海苔とたくあんが基本の食事で、毎日メニューをあれこれ思い悩むことがありません。「とりあえず、基本でいい」。これが私を自由にしてくれました! 以前の知識で勝手に感じていた「ちゃんとした食事を作らなければならない」という義務感から解放され、毎日がとても楽になりました。今思うと「ちゃんと」ではなかったのに……。摺り込みの呪縛は怖いものです。
子どもはこの基本で育っているので、あれこれ要求されることがありません。ご飯と味噌汁が大好きですし、副菜やおやつで変化をつけてあげれば十分なようです。体の成長が心配な方がいらっしゃるかも知れませんが、うちの子は、他の同年代の子どもたちと比べて体が大きく丈夫に育っています。働くお母さんにとって、これほど楽で満足なことはないと思います。有難いことです。
駆け回る毎日ですが、忙しいときでも、とにかく玄米だけは炊くようにしています。これさえあればととのう食事ができるので、この基本のお蔭で時間にも心にも余裕を作れるようになりました。そうして、ときには手の込んだ食事を作ったり、材料を工夫してお菓子を作ったり、料理を楽しむ余裕が生まれました。
玄米が自由をくれる
陰陽の視点と
生活や仕事の中で、様々な出来事がありますが、これを陰陽の視点をもって俯瞰してみると、スッキリ明快に見えるようになりました。相手や状況がよくわかるようになり、自分は前向きな考え方でいられますし、論理的、建設的な思考で物事を進めていけるようになってきました。自分が中庸に近づくことで体も心も軸がととのい、気持ちのよい生き方ができるようになってきました。
これが桜沢先生のおっしゃる「スマート」への道なのではないかと考えています。陰陽の視点と玄米を主食とすることで自由でいられるようになり、益々自分らしく生きられるようになってきたようです。
食が人生を左右するなんて、以前は思いも寄りませんでしたが、食がシンプルになると身体の巡りがよくなり、自分もシンプルになり、元氣も湧いてきます。玄米食が、私の充実した毎日を応援してくれています。ありがとうございます。
Profile
田中瑞華 さん
たなかみずか/埼玉県秩父郡小鹿野町で地域おこし協力隊としてマクロビオティックと自然栽培農業を主軸に関係人口の創出を目指す。また、東京都練馬区の「自然栽培の玄米パン 神本( https://kanmoto.official.ec/ )」にて玄米100%のパンを提供している。小鹿野と練馬の2拠点生活で走り回る日々。趣味はバイクと料理。
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自然との調和に生きる 里山暮らしの愉しみ
冬になると東向きの玄関には朝陽が射さないので、早朝は冷蔵庫のように寒い。実際に野菜の保存に使ったりするが、油断すると凍ってしまう。一方で春から夏にかけて朝陽は尾根の切れ間から昇るようになり、玄関に日光が射してくる。光を浴びているとひまわりが東を向いて咲くように太陽を拝みたくなる。冬にカメムシのように硬直していた体もよく動き、玄関の床に散らばった泥や枯れ葉を掃き出し、ついでに引き戸に待機する虫たちを解放する。