実践者が語る、食と暮らし6
My Macrobiotic Life
Students’ diaries from cooking school LIMA
クッキングスクール リマ 受講生ノート
【第6回】折舘 歩さん
Profile
折舘歩/銀座と自由が丘で美容師として活動。 クッキングスクールリマベーシックⅠ・Ⅱ修了。アドバンスⅠ受講中。
を始めて
マクロビオティック
―リマクッキングスクールとの出会い
クッキングスクールリマとの出会いは、7、8年前から始めた、とある手づくり味噌の教室でした。
そこでは毎年冬に2キロ仕込みますが1年持つ訳もなく、食べ切ってしまったところ、先生がオーサワジャパンの味噌は安心安全で美味しいと勧めてくれました。当時は、「なるほど、そんな所もあるんだ」くらいのサラッと軽い気持ちで聞いてましたが。
4年前のコロナ禍という危機に、先の見えない毎日に不安でいっぱいになりました。
私は美容師をしているので毎日現場に立っていますが「元気でいる為に免疫力を上げるのは、食事が一番」という思いで自宅の調味料を無添加に変えたのが第一歩でした。
そして、ふと味噌のことを思い出し、初めてオーサワジャパンに買い物に行きました。
とりあえず、味噌、醤油、塩、出汁に使う昆布等を購入しました。そしてマクロオティック体験レッスンのチラシを見て興味が湧き、参加したら、食事の大切さ、素材の大切さ、調味料のシンプルさを楽しく優しく、本当に美味しく教えてくださり、最高の体験ができました。
今では素敵な先生と大好きな仲間たちと、ベーシックⅠのレッスンを受けて少しずつ知識を増やし、毎日の生活や食事に活かしています。
お陰で、病気をする事もなく元気です。レッスンを受けたら次のレッスンの間まで復習し、先生に質問する事を繰り返す事で、少しずつ上達していると感じています。そして何より有り難いのは、同じ考えの人達と共に過ごす時間が、料理初心者の私のモチベーションに繋がっています。
心身健康で元気である事は、何ごとにも変え難いですよね? マクロビオティックを知らない方でも、調味料をシンプルで安心安全なものに変えるだけで、物の見方や考え方が変わるきっかけになると思います。
完璧を目指すと楽しくないので、自分で物差しを決めて7割程度出来たらOKと思う様にしたらどうでしょうか? 健康的で美しく、人に優しい人が増える事を願って、私は今日も美味しく楽しい食事をします。
クッキングスクールリマでは受講生を随時募集中!
詳しくはHP(https://lima-cooking.com)をご参照ください。
My Macrobiotic Life
Practitioners talk about food and lifestyle
実践者が語る、食と暮らし
お米が身体を支える
基本食をベースに無理なく楽しむ、
マクロビオティックのすすめ
Vol.5 クッキングスクールリマ認定インストラクター 椙山友美子 さん
必ず玄米を
家族の食卓に
我が家では毎日お米を食べています。用意しているのは、基本、「玄米」と「胚芽米+雑穀米」の2種類。好きな方を食べてもらいます。
家族は胚芽米を選ぶことが多く、玄米が余ることも。そんな時は、玄米をスープのとろみとして活用したり、お粥パンや炒飯にしたりと家族が美味しく食べられる形にアレンジしています。自分だけ食べていた玄米を、家族と共に、少しずつ楽しめるようになっているのはマクロビオティックのおかげです。
マクロビオティックの世界観
食養からたどり着いた
年齢を重ね胃腸の弱りを感じ始めたころ、食養を学び始め、食べ物を変えることで自身の体調の変化を実感。弱っていたからこそ、その実感は大きいものでした。加えて、私が玄米の美味しさを知ってしまったことが、我が家の食卓を一変する事態に。玄米のポテンシャルの高さは、人の身体に必要な栄養素を補いながら、玄米がきちんと代謝されること。
人の身体に優しいクリーンなエネルギーなのです。その味は、私の弱った胃腸に染み入り、食べ続けているうちに、お通じが安定し、数十年割れていた親指の爪が復活していました。一方で、それまで家族で楽しんでいたジャンクフードや、こってりとしたお肉やチーズが美味しく感じなくなり、家族との嗜好が食い違うように。ただ、それも仕方のないことと割り切っていました。
その頃、食養の学びを通じて出会ったマクロビオティック。その世界観に圧倒されました。
それまで自分主体で考えていた健康観、それを環境主体で考える。日本・地球・宇宙の在り方から考えていくということ。環境の上に人が成り立っているということを再認識させられました。そしてその環境との調和に、人の幸せがあるというのです。
私の身近な環境である家族と向き合う必要があると気づかされました。
家族の食卓を
リマで学んだレシピで
再び、家族で美味しさを共有していきたい。その支えとなってくれたのがリマで学ぶレシピです。マクロビオティック料理と言えば、宇宙の法則というルールがあり、とても窮屈そうに思われるかもしれませんが、そのレシピには先人たちの知恵と工夫が詰まり、人は考え方次第でいかようにも楽しめることを教えてくれます。
まずは、家族を観察、コミュニケーションしながら、リマで学んだレシピを家族に合うように考え実践します。撃沈することもありますが、共に楽しめる食事はやはり嬉しいものです。
もう一つの支えはお米の存在です。玄米を中心としたシンプルな食事を基本食と考えるマクロビオティックのスタイルは私の体感とも一致。家族の身体を預かる主婦として、身体によいものをたくさん作らなくてはならないという思い込みから解放され、その余裕が料理を作る楽しみに変わっていました。
お米(体調により穀物)を中心とする食卓にしながら、家族の好きなものを、お互いに美味しい形で食べられるよう、観察と対話を繰り返すこと。
マクロビオティックの中庸の在り方を我が家で見つけた気がしています。
Profile
椙山 友美子 さん
すぎやまゆみこ/千葉県在住。クッキングスクールリマ認定インストラクター、薬膳コンシェルジュ、薬膳茶エバンジェリスト、望診法指導士、玄米マイスター。食養生を学び始めて8年。「自分が心穏やかに、心地よく、楽にいられる」ことを求めた結果、それがマクロビオティックを楽しむ日々に繋がっています。環境から健康を考えるマクロビオティックをもっとたくさんの方と共有していきたい。玄米の美味しいお店が増えてほしい。安心安全な食品をもっと気軽に購入したい。マクロビオティックを次世代にも繋げていきたい。できることから始めていきます。
ジャーナルの記事
自然との調和に生きる 里山暮らしの愉しみ
ぼくにとって人生のテーマは「人間とは何か」と問うことである。ただしそれは答えのない問いであり、頭で理解することでもない。世間では恵まれた家庭を築くことや仕事で成功を修めることが幸せな人生だとされているらしい。しかし幸せとは幸せだと思うことではない。型にはまった幸福観に縛られず、人生における感情を味わうことはできる。