実践者が語る、食と暮らし2

祖父と母と私が育てた夏野菜

夫のお弁当。ハンバーグ以外は全て野菜料理

義母の手づくり黒ニンニク

実際に作ったマクロビオティックの

介護食や日々の工夫を綴っています。

My Macrobiotic Life

Students’ diaries from cooking school LIMA

クッキングスクール リマ 受講生ノート

【第2回】大澤日奈子さん

Profile

大澤日奈子/クッキングスクールリマ ベーシックⅠ、ベーシックⅡコース修了。2023年4月から名古屋校で上級コースを受講中。

梅酢のきいた手づくりのり巻き
祖父と母と私が育てた夏野菜

考えてみる

豊かに生きることを

―「ベーシックⅡ」の受講から

ベーシックⅠをオンラインで受講後、さらに学びを深めたいと思い本校でベーシックⅡの集中講座に参加しました。集中講座では、食に興味のある仲間と一緒に、料理をしながら考えをシェアすることができ、とても濃密で楽しい5日間を過ごしました。

調理実習では、きんぴらや切り干し大根の煮つけなどの基本食が印象に残っています。最初にていねいに炒めること、じっくり煮てしっかり煮切ることなどのポイントを教わり、授業でつくった料理以外にも色々な料理に応用し、普段のおかずをおいしくつくれるようになったことをうれしく思っています。また、実習中には、いたるところで陰陽の話が登場し、食材の色や形、水分量などから陰陽を判断する方法や、調理方法による陰陽の差など多くのことを学ぶことができました。普段の料理の中でも、体が冷えているときや疲れているときなど、体調が本調子でない日には、授業で習った陰陽の話を思い出しながら調味料を選んだり、調理方法を工夫したりと、少しずつですが、体調をみながら陰陽を意識して料理をすることが増えました。

私は以前から、自然に即したていねいな暮らしを目指していたので、マクロビオティックの考え方には共感するところがたくさんありました。また、ベーシックⅠの最初の授業で聞いた、マクロビオティックは単なる食事法ではなく、〝長く思いっきり生きる方法〟であるという話が印象に残り自分自身の生き方をより深く考えるようになりました。現在は、たくさんの野菜や植物を育てたり、食べ物や身の回りの色々なものを手づくりしたりする祖父と母を目標に、私も畑仕事をし、味噌や甘酒、納豆など様々な食べ物を手作りしています。自身の食事や生き方について改めて考えると共に毎日の生活を豊かにしてくれたマクロビオティックとの出会いに感謝しています。

クッキングスクールリマでは受講生を随時募集中!
詳しくはHP(https://lima-cooking.com)をご参照ください。

My Macrobiotic Life

Practitioners talk about food and lifestyle

実践者が語る、食と暮らし

カラダをととのえ、日々の生活をととのえる

Vol.2 クッキングスクール リマ 認定インストラクター 永本佳子 さん

体質を改善

自身と家族の

私は、スクールで学び始める以前から体質改善のためマクロビオティックを厳格に実践していました。インストラクターコースを終了した今でも穀物菜食の心地よさが癖になり、自然に続けられています。どこに行っても肌にとても透明感があると褒めていただき、威勢がよい性格は影を潜め「穏やかですね」と言われるようになったのは、マクロビオティックの食事を続けているからこそだと実感しています。

 今でこそ家族から非常に感謝されていますが、マクロビオティックを勉強し始めた最初の頃は、野菜や玄米を主とした食卓にしてしまい家族からクレームが出ることが度々ありました。それが肉や魚、乳製品を食べる時の野菜との食べ合わせをスクールでより深く勉強したことにより、家族もストレスなくマクロビオティック食を取り入れることができるようになったと感じています。今では、好みと体質に合わせた野菜料理のレパートリーが増えたこともあり私がつくる食事がどこのレストランで食べるよりも美味しいと言ってくれています。

 

料理教室は和食がメインになります。粗食になりますが、その時の体調に合わせて、穀物の炊き方、野菜の切り方、火の入れ方を学びます。

肉や魚をそのまま食べるよりも、野菜、ハーブ、薬味、香辛料を一緒に摂る、または調理することにより、消化力が高まり内臓へかかる負担がかなり軽減されます。お肉の中でも、豚肉、牛肉、鶏肉、それぞれにたんぱく質の分解を促してくれやすい野菜(りんご、じゃがいも、大根、椎茸、海藻、ネギ、生姜、ニンニクなど)があり、毎日の食卓とお弁当にはこれをうまく工夫してセットで出すように調整しており、肉または魚料理1に対して野菜料理3のバランスを意識するよう心がけています。

 夫は仕事がハードなため、接待で夜遅い日が続いたりすると疲労感がなかなか抜けませんでしたが、この習慣を続けたことで崩しがちだった肌の調子もよくなり、毎日はつらつと元気に出勤していきます。そして毎朝の綺麗なお便りが体調のよさを示すバロメーターになっているようです。

リマに通い始めると、心身に変化が起きました。体重が減り、身体が軽くなり、それまで季節ごとに風邪をひいて1ヵ月近く治らなかったのですが、ほとんど風邪も引かなくなりました。

暮らしとカラダを変える

マクロビオティック食が

 年齢とともに1日2食になりましたが、美味しいと思うものをいただくと心が満たされ、とても幸せを感じるため、以前より一食一食を大切にするようになっています。

 家族が好きな食材を上手に取り入れ、無理せずにマクロビオティック食を受け入れてくれるようになるのは、場合により少し時間がかかることかもしれません。ただ、その過程での気づきや経験、家族の変化が振り返れば幸せな時間になるのではないでしょうか。この喜びは”台所を任されているものの特権”のように感じています。

夫のお弁当。ハンバーグ以外は全て野菜料理。ハンバーグにも舞茸を入れ、その他の品にも動物性たんぱく質を分解してくれる野菜を使っています。
義母の手づくり黒ニンニク。お弁当に必ず一つ入れています。
肉料理を好む夫にはとても相性がよい食材。

「佳子の和食」

料理教室

 現在は、小さなお子さまをお持ちのお母様限定で一対一の料理教室「佳子の和食」を小さいながら開催しています。穀物の食べ方、野菜の摂り方、扱い方を知り工夫していくことにより今まで悩まされてきた体の不調が緩和し、子どもの性格も穏やかになり、子育てがとても楽になると言っていただいています。

 また教室ではお料理の他にも、キッチンにあるもので体調を調える方法をお伝えしてます。おばあちゃんの「知恵袋」の進化版のように考えていただくと、わかりやすいかと思います。例えば、風邪の引き始めに「キンカン」、喉がいたいときは「ネギ」を活用するなどが有名ですね。

 昨年12月に出版した父の在宅介護の様子を綴った「マクロビオティック在宅介護 〜父のパーキンソン闘病記」にも詳しく記載しています。生姜、里芋、レンコン、キャベツなどを使った方法を毎日のように行い、非常に役立ちました。

昨年12月に出版した書籍『マクロビオティック在宅介護 〜父のパーキンソン闘病記〜』実際に作ったマクロビオティックの介護食や日々の工夫を綴っています。

Profile

永本 佳子 さん

マクロビオティック・クッキングスクール リマ
認定インストラクター・師範

ながもとかこ/高知県生まれ。マクロビオティック・クッキングスクール リマ認定インストラクター・師範。マクロビオティック穀物菜食アドバイザー。実践及び研究歴15年以上。ICF(国際コーチ連盟)認定プログラム修了。保育士の国家資格保有。米国ニュージャージー州の大学を卒業後、Apple社の人事部門にて複数の研究開発センターの立ち上げを担い、日本、韓国、インドにて人事採用及び組織開発に従事し、11年の経験を積む。退職後はマクロビオティックを厳格に実践し、自身の体質改善に成功。父の介護にまつわる文筆・出版のほか、一人ひとりの体質に合わせた子どものためのマクロビオティック料理教室を開き、カウンセリングを行っている。

ホームページ「佳子の和食」kakonowashoku.com

8月から新しく代々木八幡駅に教室の場所を移しました(徒歩1分)。現在モニターの方を2名募集しています。詳しくは、HPをご覧ください。

Instagram @kakonagamoto