実践者が語る、食と暮らし3

My Macrobiotic Life

Students’ diaries from cooking school LIMA

クッキングスクール リマ 受講生ノート

【第3回】常川衛さん

Profile

常川衛/会社を退職後フリーランスの料理人として活動中。

マクロビオティックの知識も活かしながら、マイペースにさまざまな人に料理を振る舞っています。

マクロビオティック惣菜を仕込み中
もちもちの玄米ごはんとみそ汁

かけがえない学び

料理人としての

―「ベーシックⅠ 」を受講して

ベーシックⅠを受講して、さまざまなことを学びましたが特に印象に

残っていることは2つあります。

1 玄米に感動した

 玄米は体にいいということは知ってはいたものの今までは炊飯器で炊いており、どれだけ浸水してもそんなに美味しくはならなかったので、玄米ってこんなのものなのかなあと思っておりました。ですが、ベーシックⅠ で玄米の正しい炊き方を習ったところ、驚くほどもちもちで体が喜ぶような滋味深い味わいになりとても感動しました。

 出張料理のお仕事でも時々、玄米をはじめ、マクロビオティック料理を提供することがありますが、ハンバーグやカレーといったみんなに好かれるような人気なものよりも、マクロビオティック料理が美味しい! 

こんな玄米食べたことない! また作って欲しい! と、定番な料理よりも喜ばれることもあり、習ってよかったなと思いました。

2 五感をつかうこと

 マクロビオティックで大切なのは、五感を使うことを教わりました。

 私はどちらかと言えばレシピに忠実になりがちなタイプなので、分量や時間は正確に測ろうとやきもきし、新しい料理をする時は、これは何分炒めればいいの? と不安になってしまうことがよくありました。

 ですが、マクロビオティックでは自分が美味しいなと感じるにおいになるまで炒める。といったように五感を使うということを習い、あ、自分の感覚でやってもいいんだ! と難しく考えることから解放された気持ちになりました。それによって料理がまた一段と楽しくなったと思います。

 これ以外にも書ききれないほどたくさんの学びがありましたし、お野菜だけなのに美味しくて満足感のある料理を作ることができるようになったので、クッキングスクールリ

マに通うことができて本当によかったです。

クッキングスクールリマでは受講生を随時募集中!
詳しくはHP(https://lima-cooking.com)をご参照ください。

My Macrobiotic Life

Practitioners talk about food and lifestyle

実践者が語る、食と暮らし

ゆるりと マクロビオティック生活

Vol.3 クッキングスクール リマ インストラクターコース在籍中 大野玲恵 さん

無理せず続けてみる

基本を理解して、

「マクロビオティックって何?」と聞かれて、「玄米菜食をベースとする食事」と一応答えてみるが、「そんな面倒なこと、よくやるねぇ」と返ってくる。でも実は、マクロビオティックほどシンプルなものはない。玄米ご飯と、具だくさんのお味噌汁と、少しのおかずで実践することができるからである。

 身土不二、一物全体、陰陽調和、というキーワードを並べてみると、いかにも難しそうに見えるかもしれない。でも、その土地のもの、季節のものを感謝して大事に頂くということ。そして、大切なのは、マクロビオティックの精神は理解しつつ、多少いい加減になっても毎日続けることである。

無理をしてストレスになってしまっては元も子もない。自分が続けられるスタイルで取り入れて、細くても長く続けること。それによって、徐々に何かが変わっていくのを確実に実感することになる。

 

夏野菜の味噌汁(マスターコース修了式の作品)
季節の野菜のカレー、茄子の炒め煮

強みになる

シンプルさが

 玄米を炊くのは、土鍋や圧力鍋を使うのが断然美味しい。でも、土鍋や圧力鍋だとそばに付いていなければならず、忙しい時にはそれだけでハードルが上がってしまう。だから、まずは玄米食を続けることを優先し、実はこっそり、圧力炊飯器のお世話になっている。 ひとりで頑張り過ぎないことも、長く続けるコツである。家族の中に同志を作ることができれば、とても心強い。我が家の場合、次女がマクロビオティックに関心を示してくれていて、日々の食事の用意は次女が担当することも多い。

作り方のことや、食材のこと、などを分かち合えるのも楽しい。

 今年に入ってから、出勤時にお弁当を持参している。すると意外にも、こんなにシンプルでよかったんだ、という発見をすることになった。圧力炊飯器で炊いておいた玄米ご飯を容器に入れて梅干しを載せ、一緒に、お味噌をラップに包んで持って行き、職場でお湯を注いで即席のお味噌汁にする。

おかずは、多めに作った夕食のおかずを小分けして冷凍しておき、その日の気分で数種類を組み合わせる。定番は、蒸し人参、ひじき蓮根、季節の野菜の炒め煮、切干大根の煮物、などである。

とうもろこし入り玄米ご飯、ミネストローネ、蒸し人参
コールスローサラダ

身体と心の変化

我が身で感じる

 自分の身体で実験してみるのも楽しい。私は乳糖不耐性のため牛乳の代わりに豆乳を飲んでいた。

しかし、クッキングスクールリマに来て、豆乳が実はかなり陰性の食品であることを知ったので、まずは量を減らしてみた。お肉はもともとそれほど食べないのだが、牛肉、豚肉をやめてみた。大好きなチーズもやめてみた。そうしたら、いつの間にか、豆乳を欲しなくなっていることに気付いたのである。そして、豆乳を飲まなくなったら、大好きだったお魚を食べる回数が自然に減って週1回くらいになり、更に、お昼も玄米ご飯のお弁当にしてみたら、お魚が必要なくなったのである。徐々に中庸に向かってきているのを実感している。

 他に変化したことといえば、肌の色が明るくなり透明感が増し、保湿力がアップしたこと。今ではファンデーションを塗らなくても、夕方までしっとりしている。

また、感覚的なことだが性格が穏やかになったように思う。次女の花粉症も、いつの間にか気にならなくなっていた。

 こうして、身体が変わり、心が変わっていく。そして、マクロビオティック生活も徐々に深まっていく。

お弁当(豆入り玄米ご飯、梅干し、味噌、切り干し大根の煮物、蒸し人参、枝豆)

Profile

大野 玲恵 さん

マクロビオティック・クッキングスクール リマ

インストラクターコース在籍中

おおのあきえ/福岡県生まれ。祖母の乳がんをきっかけに玄米食と出会う。マクロビオティックには、スポーツジムのパーソナルトレーナーを通して出会い、2022年1月期よりクッキングスクール リマに通う。現在はインストラクターコースに在籍中。神奈川県在住。家族は、夫、娘2人(高2、中2)。趣味は、ピアノ、ヴァイオリン、ヨガ、読書。